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ヒノキの山の手入れと地球環境

今、山の手入れにかかるコストと国産木材需要の低迷の影響で、手入れがなされていない山を日本中に見かけるようになりました。

時々木を伐採することが「悪」であるような話も聞きます。

天然林であればそれでも問題はありません。しかし日本の多くの山は、植林された人工林です。

ではそのまま山の手入れをしなくなるとどうなるのでしょう。

まず木々は光を求めて上へ上へと伸び始めます。そして枝も太陽光を求めてどんどん茂り出します。
当然地面には太陽光が届きません。
すると下層植物が枯れ始めます。土がむき出しとなってきます。土砂の流出が始まります。
ひょろひょろと伸びほうだいの木々は、根元の土を流出したこともあって、強風や大雨で倒れていきます。

そうして、山の機能は失われ、「死」の山となって、自然災害を生む、厄介な山となってしまいます。

計画的に樹木を伐採し、山の手入れを適切にすることは、良好な地球環境保全にとても大切です。

山が二酸化炭素を吸収し、二酸化炭素削減に役立つだけでなく、豊かな動植物の生態系をつくり、さらに良質な水を生み出します。

さらに洪水防止などの、治水にも大きく貢献します。

地球温暖化防止

地球温暖化が今大きな問題となっています。

その地球温暖化の原因が二酸化炭素の増加です。

森は二酸化炭素を吸収します。

森林は光合成により二酸化炭素を吸収し、貯蔵します。日本の森林が光合成によって吸収する二酸化炭素は年間約1億トンで、これは日本における二酸化炭素排出量の約8%、国内の全自家用乗用車の排出する量の約7割に相当します。

山の手入れを適切に行うことにより、健全な樹木が育ち、二酸化炭素の吸収も適切に行われます。

特にヒノキは二酸化炭素の吸収が1年中プラスという優れた樹木です。

しかし樹木は高樹齢になると、二酸化炭素の吸収率が落ちてきます。

そのため、樹木を伐採し活用し、新たな、樹木を植え、育てるという、サイクルが大切です。

森は緑のダム

     
手入れのされなくななったヒノキの森
 
手入れが継続されているヒノキの森

もはや地面には太陽光がほとんどささず、よく見ると土がむき出しになっているところが見られます。さらに樹木はひょろっとしていて、倒木が見られます。

 

地面にも太陽光がさし、樹木もしっかりとした太さで育っています。

治水・生物多様性の保全機能

山の手入れがされなくなると、樹木は細く、たくさんの枝が重なりあうようになります。

地面には太陽光が届かなくなり、暗い森がつくられます。

やがて太陽光の届かない地面の植物は枯れはじめ、土の地面があらわになり、土の流出がはじまります。

それにより水源涵養(かんよう)機能※1が低下し、地滑りや下流域での水害発生の要因ともなります。

また土砂災害の危険度も高くなります。
(森林と土がむき出しの山では土砂の流出の差が150倍という試験結果もあります。)

さらに森林には、多くの野生動植物が生息・生育しています。
森林は遺伝子や生物種、生態系を保全するという機能を持っています。
森林が破壊されると、これらの生物多様性の保全機能も破壊してしまうことになります。

 

国産材を活用することは、身近な水、空気などの環境を、子孫のためにも良好な状態に保つことにもつながるのです。

※1水源涵養機能
森林は洪水を緩和し、水資源を貯留し、水質を浄化するなど水環境と深くかかわっています。それらを森林の「水源涵養機能」といいます。